こんにちは!円アカです!
「呼吸をするように勉強をする。」これは西大和高校の先生がお話をしていた言葉です。札幌南高校の学校説明会でも「挫折する覚悟はありますか。」ということを南高の先生がお話をしていました。やはり進学校に合格して、その後も「勉強についていきたい」ならば、「やらされている勉強」、「再現力が主に求められる勉強だけ」では「やはりだめなんだろうな」と思いました。「再現力」が求められる「基礎・基本」は「当然」として、さらに「応用力・発展力」を「自分ごと」として勉強をできる高校生が「進学校の勉強についていける」と再確認をした説明会でした。円アカでは、西大和の対策授業を夏期講習会の授業の一部に使用しました。授業を通して「道コン・定期テストなどの再現力が主に求められるテストだけ」では「通用しないレベルの入試問題」ということを感じていましたが、西大和の先生の入試問題の出題意図を聞いて、「これも間違っていなかった」と再確認できた説明会だったと思います。
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上記は「8月24日に実施された西大和学園高校の学校説明会のチラシ」です。そこに25年度に出題された「高校入試の問題」が掲載されています。中学生の単元としては、「相似な図形」です。中3の1月の学年末でテスト範囲になる単元なので、「まだ習っていない」と言いそうな中3が多数いそうですが、実はこれは「小学生の勉強」で解けます(円アカの南北クラス(中3)は駿台の進度で進んでいるので「相似な図形」はすでに夏休み前に終わっています)。円アカの札幌公立TOP5校合格コースの「コアマスタークラス(小4~小6)」では、小5のコアマスターで「合同と相似」の単元が出てくるので、「西大和で出題されたような問題の類題」を勉強します。ここで小学生のご家庭に考えてほしいのが、「相似な図形」を中3で勉強するときに、「中受の勉強をしている→中3のときはもう一度復習なのでご本人が深めやすい」、「中受の勉強をしていない→一般的には中3の学年末テストの範囲なので高校入試まで時間がない」と、ここで分岐点ができると思いますが、みなさんはどちらが良いでしょうか。
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ご覧になってどうでしょうか。類題を3題ご紹介しましたが、どれも小学生が解く「中学受験用の問題」です。「中学受験用の問題」はもちろん「中学受験での合格・不合格を決める」ためのものですが、実は目的としては「半分正解」で、「半分不正解」です。それはどうしてか。今ご紹介した類題が「根拠」になりますが、「中学受験用の勉強」は「中学生・高校生の勉強に繋がっている」ことが理由だからです。つまり、
「中学受験用の勉強をする」→「中学生・高校生に繋がっている勉強」→「それを小学生までの知識で工夫をして解く」→「図や表などで整理して解くので「応用力・発展力」がつく」→「1度やっているので中学生・高校生のときの勉強を難易度や進度を深めて勉強できる」→「大学受験で旧帝国大学などの難関大学の2次試験は「応用力・発展力」が問われる」→「「応用力・発展力(工夫する力)」が小学生・中学生のときについているので高校生のときに難関大の勉強に取り組みやすくなる」→ 「東大などに落ちた首都圏の生徒が北大を受験しても跳ね返せる」 →「北海道大学の道内占有率が年々落ちない」→「総合入試が始まる前の道内占有率に年々回復していく」
北海道は地元志向が全国的に強いので、北大の受験を一例に挙げましたが、たとえ北大でないにしても、「2次試験で決着がつく北大以上の難関大の2次試験」は「北大レベルの問題」ですら解けなければ、もちろん「手も足も出ない」のは容易に予想がつくはずです。でも、「上記のようなサイクル」を作っていければ、北海道の高校生たちの難関大学への進学人数は間違いなく増えていくのではないでしょうか。そうすれば「本人たちの未来の選択肢が間違いなく増えていく」と誰しも容易に想像がつくはずです。だから、円アカには、札幌公立TOP5校合格コースに「サピックスクラス(小学部)」、「札幌南・北高合格クラス(中学部)」、私立中高一貫校専門コースに「難関中学合格クラス(小学部)」、「中高一貫校クラス(中学部・高校部)」があるわけです。
ですが、このサイクルを作っていくためには、「東西南北に合格できればその後の大学受験も最低北大以上は安泰」、「東西南北に合格できれば高校の勉強は出たとこ勝負で大丈夫」、「北嶺、慶祥SPに合格できれば北大以上などの難関大学、医学部は安泰」という「認識」をまずは周りの大人が捨てなければなりません。円アカの保護者様の中でも、「当時、中学生から高校生の勉強になって急にレベルが上がった感じがした」とおっしゃっていた方がいましたが、それは「札幌北高のホームページにも掲載されている」ことで、「中学・高校で勉強の難易度に差が大きい」ので、「その差を埋めておくための準備が小学生・中学生で必要不可欠」だということです。
「子は親の鏡」、「子は親の言うことは聞かないが、することは真似をする」とよく言います。周りの大人の認識はそのまま子に伝わります。「今までの認識」ならば、「高校生で必死に頑張るしかない」という発想になりそうですが、そもそも「1日24時間」と時間は決まっています。首都圏の小学生で中受の勉強、中学生で駿台レベルの勉強を当たり前にしてきた学力層の高校生に、小学生、中学生で定期テスト・道コンレベルの公立高校入試・義務教育レベルの勉強しか当たり前に思っていない北海道の高校生が勝てる可能性が低いのは誰でも容易に想像がつくのではないかと思います。だから、北大の道内占有率が年々低くなっているのではないかと思いますが・・・。確かに「1日の時間が無限大」ならば、「高校生から頑張ればという理屈」も通用すると思いますが、それは無理なので、「始める時期を早めるしか方法はない」のだろうと思います。また「継続は力なり」とよく言いますが「勉強は習慣」なので、小学生・中学生でしないことを高校生になった瞬間に、急にできるようになるのは「非常に不自然」ですよね。
でも、北海道の小学生・中学生は「非常にラッキー」です。「駿台中学生テストが難関大への自分の立ち位置の根拠とする」ことができます。それはなぜか。北海道では「北嶺中が受験してくれている」ので、「札幌公立TOP5校に進学したときの自分の立ち位置の予想をつける」、「北嶺以外の慶祥中などの道内私立の中学生も「応用力・発展力」が問われる「中学アドバンスト」での自分の立ち位置の予想をつける」ことができます。ちなみにですが、大学受験のときの模試で例を挙げると、共通テスト用の模試で難関大に現役合格する偏差値を取れても、2次試験向けの模試では取れない高校生がいるように、それと同じく、道コン・定期テストで点数を仮に取れても、駿台のようなテストで点数を取れるかは「全く別のお話」です。また、「学力推移(ベネッセ)」などの基本が問われるテストで点数が仮に取れても「中学アドバンスト」で点数が取れるかは「まったく別のお話」です。
道コンで札幌南高に仮に合格できる偏差値を取っていても、駿台のようなテストでは偏差値が40台の中学生もいるので、それでは、北嶺中に付け合わせて考えると、北海道内の大学では、2次試験で決着がつく北大の現役合格は今のままでは「非常に厳しい」という評価がつくと思います。中学生で駿台中学生テストを受けなければ、「北大以上の難関大学を目指すための本当の自分との距離感」は、大体の人が「高2の秋くらいで気付くこと」だと思いますが、駿台中学生テストを受験することにより「この本当の距離感」を「中学生で気付くこと」ができます。そうすると、「自分の本当の弱点を強化する」ことが「早く」からできますよね。この「高2の秋くらいで気付くこと」が、北大の道内の占有率を年々下げている原因の一つではないかと個人的には思っています。
開成中学校(首都圏)で20年前くらいに出題された中受の問題で、「周りに差をつける過去の難問だった」のが、今現在は「合格・不合格を分ける標準問題」になり「入試問題のレベルが上がっている」ように、大学入試もレベルが上がっているのは「自然の流れ」だと思います。つまり、40~50代くらいの保護者世代の方の「北大に落ちたら札予備(現:河合塾)で一浪の感覚」で「子供たちの未来」を考えても「現実に沿っていない」のではないでしょうか。しかも、北大も道内占有率が年々落ちて、今年度はとうとう「29.6%」と30%を切りました。北海道も東京都も他県への流出率は全国トップクラスで低くなっています。ということは、両者が北大を受験すると仮定すると、「道内の高校生=地元に残りたい人」、「首都圏の高校生=地元から出たくない人」と言えると思いますが、昨年度まではほぼ同数ですが北海道が入学者数は若干勝っていました。しかし、今年はとうとう逆転をされて、地元から出たくない関東の高校生に、北海道の高校生が負けてしまいました。占有率が「年々」減って、ここまできました。ここからも40~50代のかたの「道内占有率50%以上」のときとは状況が全然違います。
また、私立中学校に進学したご家庭にも今お話をしたことが同じように当てはまります。北嶺中学校で4月に入学後、6月初旬に「駿台中学生テスト」を受験しますが、毎年の全国偏差値の分布は上から下までで「全国偏差値25」は毎年開いています。そして、学校内の全国偏差値の分布人数の割合は1年たってもあまり変化がありません。つまり、ここから言えることは、「中1の4月にスタートした学年順位から1度ついた順位を上げることはなかなか難しい」ということではないかと思います。これは立命館慶祥中でも同じことが言えると思います。慶祥中は北嶺中のように明確な資料はあまり出てきませんが、同じSPでも「学校内の全国偏差値でかなり幅が存在している」と思います。練成会さんの四谷大塚の中受合格実績のチラシを見ていただければわかりますが、一例として、首都圏の御三家クラスの中学に合格して、北嶺中・慶祥中に進学している小学生もいるわけですから、ここからも「進学した小学生たちの間ではやはり幅が出ているだろうと想像がつく」はずです。では、「この幅のなかで下にならない」ためにはどうするのか。冒頭のほうでお話をした「「中学受験用の問題」はもちろん「中学受験での合格・不合格を決める」ためのものですが、実は目的としては「半分正解」で、「半分不正解」です。」というのがやはりポイントになると思います。
西大和学園高校の高校入試の問題を例に挙げてお話をしましたが、同じように逆算をするとやはり小学生のときにどのような勉強をしているかで、「入学後の自分の未来が変わってくる」ということではないかと思います。つまり、「何を目的で受験をするのか」が大事になってきます。「したい」なのか「してみたい」なのか、ここで大きく道が分かれているのだろうと思います。一つ例を挙げると、

これは「中高一貫校の数学で使用する問題集」から一部抜粋をしましたが、単元は中2で習う「図形と相似」です。ここでも先ほどの中受の問題との類似問題が出てきています。私立中学校に進学しても、公立中学校と同じように、「小学生の勉強は中学生にも繋がっている」ということです。「受験で合格という強烈な勉強の動機がある小学生」のときに向き合えなかったものが、「その動機がなくなる中学生」になった瞬間に向き合えるわけがありません。せっかく合格した中学校です。その先も普通にいけば「6年間」続きます。中受の勉強は「中学生・高校生のときの自分を助けてくれる」という認識を持ち、「受験の合格・不合格」はもちろんですが、合格・不合格で終わりではなくて、「小学生のうちに身に付けて解けるようにしておくという心構え」で日々勉強していくというのが大事であるということが言えるのではないでしょうか。
最後になりますが、公立でも私立でも「中学受験の勉強をする」ということは、「その先の未来の自分も助けてくれる」ということです。それは冒頭の西大和高校の実際の入試問題を見てもわかると思います。「札幌公立TOP5校に進学し北大以上を目指したい」、「北嶺中・慶祥中に進学し北大以上を目指したい」、小学生・中学生は円アカでお待ちしています!